JRにはお得な切符がいくつかある。その代表ともいえるのが青春18きっぷだ。だがこの切符には残念ながら使用期間の制限がある。春夏冬にしか販売していないため、オフシーズン時に困ったりする。
そんな時に便利なのが、片道乗車券、通称一筆書き切符だ。


JRでは、列車に乗った距離に応じて運賃が計算される仕組みだ。300km以下なら1kmあたり約16円であるが、600km以上なら1kmあたり約7円。距離が長いと1kmあたりの単価は下がるのだ。
また、片道乗車券には、「経路が環状1周になった駅で打ち切り」というルールがある。同じ駅を2度通過するとその駅で片道切符成立となってしまう。


このルールを使って、長距離かつ同じ駅を2度と通らない経路で路線を辿って、目的地まで往復する切符を買うと、普通の往復乗車券より安くなるのだ。
例えば東京~名古屋を行きは新幹線、帰りは松本経由で中央本線を利用する場合、往復新幹線でいった場合より乗車券が安い。
同じ経路を通らない点から"一筆書き切符"と呼ばれており、鉄道ファンの間では良く知られた切符だ。



また、経路が100km以上であれば、途中下車も可能だ。切符に表示される有効日数内に使用すれば良いので、宿泊や観光をしながら旅ができる。
目的地までの往復より乗車券が安くなるうえ、他の場所へも旅行できるというメリットがあるのだ。

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今回発券した切符。発券はみどりの窓口でしかできない。駅員さんの手間がかかるため、みどりの窓口が空いている時間に頼んだり、空き時間に発券してもらうようにお願いするなどの工夫をすると良いだろう。



今回は東北を一周しながら、各地を走るジョイフルトレインや乗ったほうが良いと言われる列車、もうすぐ無くなってしまう列車などなどを乗りつぶしていく旅を企画。
千葉県の松戸駅を起点にして、4日で周る行程にした。
4日間の日程を4回に分けて、一連の旅を紹介する。


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この2枚がセットで切符だ。なかなか目にする機会がないタイプの切符である。

松戸ー(常磐線)ー岩沼ー(東北本線)ー福島ー(奥羽本線)ー新庄ー(陸羽東線)ー古川ー(東北新幹線)ー北上ー(北上線)ー横手ー(奥羽本線)ー大曲ー(田沢湖線)ー盛岡ー(東北新幹線)ー新青森ー(奥羽本線)ー川部ー(五能線)ー東能代ー(奥羽本線)ー秋田ー(羽越本線)ー新発田ー(白新線)ー新潟ー(上越新幹線)ー上野ー(常磐線)ー松戸の経路を辿った。合計1932.1km、有効日数11日。運賃は20240円だが、学割適用で16190円に抑えられた。
(「経路運賃営業キロ」というスマホアプリを使うと、経路設計や計算が簡単なのでおすすめ)


その旅のまとめとして、乗車記を辿っていく。

初日は2020年2月7日の金曜日。柏まで常磐線で移動し、柏から特急ひたち3号いわき行きに乗車する。
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2003M ひた3号いわき行 柏8:27→いわき10:23

仙台行きの下り1番列車として話題のこの列車、ダイヤ改正以前は、651系普通列車への接続がある列車だった。

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673M 普通列車富岡行 いわき10:27→富岡11:09

1つ目の乗りたかった列車、651系の普通列車だ。ダイヤ改正で無くなってしまった列車の1つで、常磐線のいわき〜富岡間を毎日2往復していた。651系はスーパーひたち引退時に乗って以来だった。
651系普通列車の乗車記はこちらから。


富岡からは、富岡~浪江で行っている列車代行バス輸送を利用する。

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列車代行バス輸送 富岡11:40→浪江12:10

2つ目の乗っておきたい列車、代行バスだ。東日本大震災が起きて以来、常磐線の不通区間の輸送を代行してきたが、この春ついにお役御免になった。代行バスならではのアナウンスもあり、不謹慎ながら貴重な体験であった。
列車代行バス輸送の乗車記はこちらから。

浪江から普通列車に乗り換え。

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127M 普通列車原ノ町行 浪江12:20→原ノ町12:40

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247M 普通列車仙台行 原ノ町12:54→岩沼13:57

E721系だ。E657系を降りてから、肉声のアナウンスを聞いていたため、首都圏と同じ自動放送が聞けると少し安心する。
さて到着した岩沼駅は常磐線と東北本線の分岐駅。ここから東北本線を辿って福島まで乗車。
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584M 普通列車福島行 岩沼14:26→福島15:27

岩沼駅で少し下車をしたのだが、改札にいた駅員さんに、珍しい切符を持っているねと声をかけていただいた。こういうのが一人旅の楽しさだったりする。


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451M 普通列車米沢行 福島16:04→米沢16:51

新幹線を使わなかった理由は予算の都合だ。だがモーターを唸らせながら板谷峠に挑む列車は乗っていて楽しかった。
途中、峠駅で名物「峠の力餅」を購入した。峠の力餅の記事はこちらから。


奥羽本線の福島~新庄間は、山形線と呼ばれている。山形線は線路幅が、新幹線と同じ標準軌1467mmになっている珍しい路線だ。標準軌の在来線はJRではほとんどない。運用はすべて山形車両センターに所属する車両が担当。
このあたりの列車は、検査を郡山車両センターで行うのだが、他路線はすべて線路幅が1067mmであるため、車両を持って行くことはできない。そのため、部品を郡山車両センターへ送って検査するなどの対応がされているそうだ。


初日は米沢駅近くのビジネスホテルに宿泊。米沢駅で米沢牛弁当の販売員さんに捕まってしまい、お弁当を購入。この日は平日で人が少なく、購入者は自分が3人目だったそう。1500円のお弁当だが、米沢牛にしては安い気もする。応援する意味も込めて、翌日の昼ごはんにすることにした。


part2へつづく...



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