東京から西に向かう東海道新幹線と、北に伸びる東北方面の新幹線。国鉄時代、これら新幹線には直通計画があった。
計画は、東海道新幹線・東北新幹線の線路を繋ぎ直通させるというもの。東京駅の一部ホームのみを直通用ホームにする予定だったことから、全列車の直通を行う予定はなかったと言われている。

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東京駅に停車するN700系。

直通運転には本来の目的以外にもメリットがあったとされている。田端の東北新幹線の車両基地、大井の東海道新幹線の車両基地を相互に使うことで、駅での停車時間を削減することも可能だ。そういった利用も考えられていたよう。

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直通運転計画の跡は、現在の東京駅でも見ることができる。写真は16・17番線から眺めた14・15番線ホーム。直進する16-19番線ホームと異なり、14、15番線はカーブしている。

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14・15番線ホームから。ホームは東北新幹線ホームに沿って作られている。このホームを使って直通運転を行う予定だったとされる。

利用客が多く線路を逼迫していたことや、使用する電気の周波数の違いから頓挫したと言われる新幹線直通計画。計画が見送りとなった後、このホームはJR東日本新幹線が発着する予定で進められていたが、現在は東海道新幹線が発着している。この14・15番線ホームの改修工事費用はJR東日本持ちだったために、鉄オタ間で囁かれるJR東日本・JR東海不仲問題に発展したとかなんとか...。

もし直通運転が実現していた場合、仙台ー名古屋便など一定需要のありそうな列車は実現していたと推測。
便利だけど、ターミナル駅にはターミナル駅らしくあって欲しいので...個人的はこれで良かったんじゃないかなと思います。



今回はこの辺で。


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