ダイヤ改正で定期列車から退く185系が被写体として人気だけど、個人的には215系の動向が気になっている。

215系は東海道線の通勤ライナー向けの車両として1992年に登場。着席サービスを拡大するため、全体未聞のオール2階建て電車として誕生した。
朝晩のライナー以外に快速アクティーや湘南新宿ラインの列車に充当されてきたが、特急利用への促進と10両2ドアで乗降に時間がかかることから、ライナー専属になり現在に至る。冬季を除いた土休日には中央線の臨時列車「ホリデー快速ビューやまなし」としても運転されていたり、山手線への入線歴があったりもする。

車体構造は211系の2階建てグリーン車や、415系の幻の2階建て先頭車クハ415-1901の成果が反映されている。2階建ての甲斐あって座席定員は1010名。ちなみに、新幹線E4系Maxの16両運転時は定員1634名で、在来線車両ながらMaxに並ぶ席数を誇る。


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付属編成と連結した15両運転を想定し電機連結器を装備。叶わなかったが電連は装備したまま。

211系を踏襲した界磁添加励磁制御で、電動車は編成の両端2両ずつに配置。中間車6両は付随車(サハ)で、電車ながらプッシュプル方式で運転されている。そのため1、10号車はハイデッカー構造となっており、厳密にはオール2階建てではない。が、駅アナウンスをはじめとした各所ではオール2階建てで統一されて呼ばれる。

模型では引退で人気再来なのか、マイクロエース模型の高額転売が目立ってきた。半年くらい前に再販アナウンスがあったのに製品化中止。今のところマイクロ単独で発売している形式だから、手元に揃えるのはちょっと難しい。


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平日の日中、高輪G駅前で寝ている215系。

215系はダイヤ改正後の運転についてのアナウンスが一切なく、引退とかさよならの言葉も聞かない。だけど先日発表された春の臨時列車では「ホリデー快速ビューやまなし」の設定がなく、1993年から運転された臨時快速の歴史にピリオドが打たれたものと思われる。

4編成のみ、オール2階建て、10両固定となると波動用としての使うのも難しく見える。だが、日中に本線で乗務員訓練が行われたり、ちょっと前に横須賀線で試運転を行うなど何かありそうな試運転もあったらしい。淡い期待。



今回はこの辺で。


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