黒磯訓練の写真が出てきた。せっかくなので黒磯訓練の振り返りと今後について考えてみる。

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EF81-95牽引の黒磯訓練。

黒磯訓練とは、東北本線の尾久車両センター~黒磯間で乗務員訓練を目的に走る列車を指す。黒磯訓練、EL転換訓練などなどいくつかの呼び名で呼ばれている。
何十年も運転されてきた上野~高崎の試運転列車、通称"試客"の運転が終了した頃に登場したため、その後継的位置づけと言われる列車だ。試客は大宮工場への入場回送や出場後の試運転が目的と言われほぼ毎日運転されていた列車だが、大宮工場関連の列車は黒磯訓練と別に試運転や入出場回送が行われていたため、正しくは後継ではないのかもしれないが...。


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EF81-81牽引の黒磯訓練。この頃はまだ復活お召し塗装ではなかったが、お召し指定機であるため連結器が銀色に塗られている等の特徴があった。

黒磯訓練の経路は、過去上野駅まで推進回送して上野~黒磯間を往復するのが恒例だった。いつからか推進回送はなくなって尾久車両センターの出発線発着に変わり、現在もその形態で運転されている。客が乗れない列車をわざわざ推進回送するという珍しい光景だったのだが、調べてみると尾久に所属する24系がごっそりいなくなった頃に見られなくなってしまったようだ。


客車は主に尾久車両センター所属の24系を使用して運転されてきたが、現在は主にカシオペア用客車E26系やカシオペアの予備電源車カヤ27-501が充当。過去には高崎車両センターの12系が組み込まれたこともある。牽引してきた機関車も様々で、EF81、EF510、EF58、EF64、EF65とJR東日本が所有し直流区間を走行できる機関車のほとんどが充当されてきた。EF81がメインで牽引担当をしていたため、EF58、EF64、EF510の運転は割とレア度が高い列車になっていた。

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黒磯寄りに電源車を組み込んで下る黒磯訓練。この日の牽引はEF81-98が担当。

編成も様々で、食堂車や電源車がEF65が担当する日が続いたり、客車に北斗星の食堂車スシ24が組み込まれたり、電源車カニが付いたり付かなかったりとバラエティに富んだ。
通常単機で全行程を牽引・運転するが、カシオペアの予備電源車カヤ27で運転される場合は少し異なる。カヤ27の上野寄りが電気連結器になっているため、双頭連結器を持つEF81-139を連結、黒磯寄りにEF81やEF65連結したプッシュプル方式で運転される。


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編成の先頭となる客車にはそれぞれ反射板が取り付けられ、組成した客車は幌が繋がっていないことが多かった24系の黒磯訓練。

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EF65-1118牽引の黒磯訓練。この頃は編成に食堂車スシ24が組み込まれていた。レインボー塗装、かつEF65の推進回送という大変珍しい光景だった。


寝台特急の引退に伴って、尾久車両センターから24系がどんどん消えていった。Wikiによれば現在所属する24系は5両のみ。客車がいなくなったため客車列車の運転がほとんど見られなくなってしまった。

黒磯訓練は近年、運転頻度がどんどん減ってきている。新型コロナウイルスの影響もあるだろうが、毎年春~夏にかけては運転が見られていた。黒磯訓練の目的が運転士の訓練であることを踏まえると、機関車運用が減っているんだから黒磯訓練も必然的に運転されなくなっていくだろう。

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カシオペア等の客車列車が残っている以上まだ見られる可能性はあるだろうが、今後はより貴重で稀有な列車になることは間違いない。尾久に残存する24系5両がここ数年に本線走行をした話も聞かないので、E26系かカヤ27が今後も充てられると考えられる。


コロナ影響でJRでさえも逼迫した経済状況になっているらしいので、引退予定が早まったりしていないかと危惧したりもしてしまう。客レの時代が終わる時がもうそこまで来ているのかもしれないと考えると、寂しいなと思うばかりですね。






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